
「VISI-ONE Innovation Hub Conference 2025」が5月19日、大阪市・うめきたSHIPホールにて開催され、約35名の参加者が集いました。本カンファレンスは、2024年9月に創設されたVISI-ONE Innovation Hubによる初のイベントになります。
現在、世界には約22億人もの視覚に障がいを抱える人々がいると言われています。本カンファレンスでは、国内外の視覚課題当事者をはじめ、 テクノロジーベンチャー経営者、障がい者スポーツに関与している企業の方々、脳科学研究者といった多様な分野からの登壇者が、視覚課題の現状やその解決に向けた未来への動きについて論じました。
セッションテーマと登壇者:
「ソーシャルビジネスに取り組むうえでの事業成功を問う」
南部 誠一郎(ViXion株式会社 代表取締役社長)
インタビュアー:小川 育男(スカイライト コンサルティング株式会社)
南部氏のプレゼンテーションの後、小川氏がインタビュアーを務め、南部氏にお答えいただく形式で進行しました。

「テクノロジーの進歩による視覚課題当事者の変化を問う」
中根 雅文(日本視覚障害者ICTネットワーク 代表)
川本 一輝(合同会社WillShine 代表)
モデレーター:モハメド・アブディン(参天製薬株式会社 基本理念・CSV推進部 リーダー)

「障がい者スポーツとの関わりにおいて、企業の変化を問う」
羽物 俊樹(スカイライト コンサルティング株式会社 代表取締役)
長谷川 成男(参天製薬株式会社 基本理念・CSV推進部 部長)
モデレーター:林鉄朗(Beside Japan Ltd, Marketing Director)

「視覚課題をグローバルに捉えなおす」
ジョセフ・セイェナ=スス(ガーナブラインドユニオン支部長)
ナターレ・アントネル(アルゼンチン運輸安全委員会ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン部長)
モハメド・アブディン(参天製薬株式会社)
本セッションは事前に収録された映像を投影する形式で行われました。
「科学の発展による『視覚課題』の広がりを問う」
内藤 栄一(国立研究開発法人 情報通信研究機構 未来ICT研究所 脳情報通信融合研究センター)
インタビュアー:松崎 英吾(IBF Foundation代表理事)
内藤氏によるプレゼンテーションの後、松崎氏がインタビュアーを務め、セッションを進行しました。
各セッションでは、参加者からの質問が活発に寄せられ、意見交換が盛んに行われました。
参加者の声:
「スポーツから拡がり、視覚障害全体の課題をあらゆる角度から取り上げていただけた」
「企業の理念、障害者スポーツへのビジョンと可能性の具体情報、当事者のお話などテーマが広く多く新鮮な情報に感謝です。また、脳科学の視点からのプレゼンもわかりやすく興味深い内容でした」
カンファレンス後の試合観戦:
カンファレンス終了後には、会場に隣接するグランフロント大阪うめきた広場で開催されていた「IBSAブラインドサッカーワールドグランプリ2025 in うめきた(女子カテゴリー)」を観戦しながら、参加者同士の交流を深める時間が設けられました。